民事再生で支払いを一時停止…借金を減らして完済する方法

自動車操業で借金を繰り返して、ついには返すことが出来ないと判断した場合、その最終的な手続き方法には自己破産など様々な方法があるだろうが、まずは民事再生で、なるべく自己破産のようにすべての財産を手放さなくても良いようにするべきである。

民事再生とは、簡単に言えば元金を大幅に減らしたうえで借金の返済ができるように手続きをすることを言う。さらに、減らしてもらった借金について、完済するまで数年にわたって分割での返済ができるように計画を立てて管理してもらうことが出来る為、確実に完済が出来る方法である。自己破産と違って、作った借金を全て帳消しにするものではなく、減らす借金の割合も限度があって最大でも8割までしかカットしてもらうことはできない。しかしその分、自由が存在する。就業制限もないので、現在の仕事を辞めずして借金返済に向けて努力することが出来る。また、自己破産すると手放さなければならない住宅等の担保になるようなものも、明け渡すことなく所有したままで借金をカットすることが出来る為、ある程度今までと同じような生活を守ってもらえるうえで、借金を返済していくことが出来るのである。

また、民事再生の手続きをしている間は、その借金の支払いを一時的に停止することができ、その間の延滞金等は発生しないことになっている。ゆえに、支払いを一時的に停止している間には、取り立てや督促を避けることが出来るので、若干ながらも返済分を貯めていくことが出来る。
取り立てる側からしても、自己破産をされてしまうと1円も借金を返してもらうことはできないが、民事再生であれば少額ながらきちんと完済してもらえるという保証ができるので、同意をもらいやすく、手続きがスムーズに行われる。

ただ、民事再生手続きができるには条件があって、借金が100万円以上ある人に限られている。それ以下の金額であれば自力で何とかしなさいということである。そして、100万円以上の借金はとりあえず3年の間に100万円を確実に支払うことが最低条件としてきめられている。民事再生手続きができて、借金が減らせたからといって、だらだらと返済をしていてはだめだということである。自己破産をするよりははるかに生活に自由が利くし、精神的にも安定しそうなこの方法で、どうか1円でも多く、1日も早く借金を完済していただきたい。

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