簡単に融資が受けられる「携帯金融」に要注意!

携帯金融、という言葉はあまり聞きなれないがご存知の方は多いはずだ。家を出てふらりと周辺を歩くと、電信柱や周辺の案内板等に090~と携帯番号を大きく表示した張り紙を見かけたことが、一度はあるはずである。これが携帯金融の広告だ。

一瞬、何の電話番号かわからないが、張り紙をよく見てみると「ブラックOK」とか「即日融資可能!」などと書いてある。表示されてる電話番号は、固定ではなく携帯だ。貸金業者として正式に登録しているところであれば、事務所と固定電話が必要となるわけで、携帯電話番号を表示している時点で、違法な闇金業者の可能性が高い。法外な利率でなかば無理矢理お金を貸し付け、完済するまでしつこく脅したり、嫌がらせをする、悪質な業者がこの方法を使うことが多い。携帯電話だと足がつかず摘発が困難であるし、借りる側も普段親しみある「携帯」を利用することで、なんとなく手軽さや親近感を感じてしまうのもあって、闇金業者がこの携帯金融でお金を貸し付ける方法が流行しているようだ。

実際、表示された電話番号にかけるといとも簡単にお金を貸してくれる。審査などがない、つまりどんな人でも融資を受けることが出来るということである。「どんな人でも」ということの真意は「どんなに他社で融資を断られた人でも」ということだ。結局、法外な金利がついてでも借り手があるというのは、その客のほとんどがブラックリストに載っているような借金を返済できないでいる人物だったり、借金の返済の為に借金を重ねるような人物であったり、定職に就いていない人物であったりと、他では借りることがどうしてもできずに仕方なく携帯金融に手を出してしまうのである。

二万円借りたら一週間後には五万円になってしまうような利率で融資をしてくる携帯金融。そもそもの存在が違法であるため、経営状態も違法だらけ。最近では携帯に電話がかかってくるのを待つだけでなく、どこからかわからないルートで個人情報を入手して、業者側から融資を促すような手口も増えているという。万が一お金を借りてしまうと、取り立や回収の方法が威圧的で毎日を怯えながら暮らさないといけないようになりかねない。携帯電話のやり取りだけでお金が借りられるから気軽、とか周囲にばれずに済むから良い、などという軽い考えで決して手を出してはいけない。

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