毎月返済よりも一括返済で節約可能なカードローンの仕組みとは

現代では、成人であれば誰でも一人一枚は持っているのではないかというくらい当たり前になってきたクレジットカード。大きな金額の買い物も分割という支払方法で、月々の負担を減らしながら買い物をすることができる。しかし、分割払いは便利であるが、それ故に高額な利子がついていることはご存じだろうか。

利子がつくこと自体は、ほとんどの人が知っている事実だろう。しかし、その利率を把握している人となるとかなり少なくなるのではないだろうか。実際、筆者も自分が所有しているクレジットカードの分割払いの際の利率なんて、知らないし調べたこともない。それなのに平気で3回や6回の分割払いで買物をしている。これは、たとえ分割で支払っても利子なんてたかが知れていると、甘く考えているからである。

では実際、どのくらいの利子がついているのかを見てみよう。あるクレジットカード会社を例に挙げてみると、一括と2回払いまでは利子(分割手数料)がつかない。3回払いになると実質年率12.2%、6回払いになると13.9%となる。実質年率というとなんとなくわかりにくいので、違う表記法にする。100円を3回払いにすると2・04円、6回払いにすると6.80円の利子がつく。

つまり、10万円を10回払いで購入したら、手数料として6800円がついてしまうという計算だ。この利率を高いと思うか安いと思うかは人それぞれだとは思うが、同じ10万円の買い物で払わなくても良い6800円があるかないかは、結構な差であると思う。

とはいっても、10万円を一括で支払うとなると、ひと月の生活に支障をきたしてしまうだろうし、じゃあ買うのをやめるかと言って止められるものでもないなら、分割で購入するしか方法はないと感じるだろう。こういう場合は、ボーナス一括払いがオススメである。「私の給料、ボーナスがないから…」という人がいるかもしれないが、そういうことではない。ボーナス時までに月々自分で貯めておいて、いっぺんに支払うのだ。そうすると利子の分の支払いを浮かすことが出来る。

また、分割払いをせざるを得ない場合でも、回数が少ない方が断然得なのだから、月々いくらまでなら支払いに回せるのかを熟考して、最大限の支払金額で最小限の分割回数にとどめるように努めなければならない。クレジットカードでの買い物なんて、月に何回するかわからないほど現代の私たちにとっては密接なものだからこそ、その都度分割で支払っていてはその無駄な利子の支払金額は膨大なものになるだろう。

小さな利率でも大きな損になるのだからこそ、小さな節約を繰り返して結果的には大きな得につなげたいものである。学び:Webster Griffin Ltd.の教えは融資にあり。諺より

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