「銀行系キャッシング」と「銀行キャッシング」、どう違うの?

銀行キャッシングと、銀行系キャッシングという言葉がある。今まで同じ意味で言い方のささやかな違いだと思っていたのだが、実はこの二つは全くの別物で大きな違いがあったのだ。

銀行系キャッシング、とは銀行が出資している先の金融機関が取り扱っているキャッシングのことである。基本的には消費者金融がほとんどで、実際には銀行から融資を受けるわけではない。

一方、銀行キャッシングは上記の物と違い銀行そのものがキャッシングを商品として取り扱うことを指す。大元は同じ、一つの銀行なのであるが種類が違うことで明らかな違いがいくつかある。

まず、融資を受けるにあたって世間的な聞こえ方が違う。「消費者金融から借金している」というと、昔からのイメージで、なんだか生活にだらしがない人がその日暮らしの為に借り入れるような雰囲気で、借金する人そのものの印象を悪くしてしまう。しかしながら「銀行から借金をしている」というと、なにか事業でも始めるのか、計画的に車や住宅を購入するのか、といった堅実な目標の為の借り入れというような、良い印象が与えられる。

そして、他に大きく違うのは金利だ。消費者金融は昔から金利が高いというイメージがあるが、実際銀行系の消費者金融も金利は低くない。銀行キャッシングの方が低いのである。ただ、消費者金融の良いところは割とだれでも、スムーズに融資を受けることが出来る。また、借り入れまでのスピードもとても速く、即日可能なところだってある。金利が割高な分便利で手軽なのである。

銀行キャッシングは融資を受ける際のイメージも悪くないし金利も低いので、とても人気がある。そして最大のメリットと言えば「総量規制」の対象外ということである。通常であれば借り入れできる金額は、年収の3分の1までという基本ラインを設定しているのが、この総量規制である。しかし銀行から融資を受ける場合はそれ以上の金額を借りることが出来るのだ。

ここまで聞くと、明らかに銀行系の消費者金融から借金するよりも銀行から借りる方があらゆる点で良いように思える。しかしながら、銀行キャッシングのデメリットが一つだけ存在する。それは、「誰でも簡単に借りられるわけではない」ということだ。つまり、審査がとても厳しいのである。

自分が銀行から借りたいと思っても、職種や勤続年数等の厳しい審査をかいくぐらなければ融資を受けることはできない。手軽さを選ぶか、手堅さを選ぶか。まずはどちらも選べるような立場に自分がなっているのかどうか、確かめる必要がある。

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